フグ 山口県では、愛情を込めてフグを「ふく」と発音しています。下関の南風泊(はえどまり)市場は、全国のフグの8割を扱う全国一の「フグの市場」です。ちなみに、フグの消費が一番多いのは大阪だとか。フグは、日本の沿岸から沖合いの砂泥域の底層に生息し、外敵から逃避するときや休息するときは海底の砂泥中に体を潜らせます。卵巣や肝臓に強毒を持ち、腸にも弱毒を持っていますが、もちろん身の部分は無毒です。食用として使うのは、トラフグ、ショウサイフグ、カラスフグ、マフグで、大衆料理店のフグの大半はマフグを使っています。マフグは身肉の量は多いものの、肉質はトラフグよりも落ちるといわれています。ショウサイフグは、皮に強い毒と肉に弱い毒があり、干物や安いフグ料理に使われています。

サバフグは無毒ですが、その他のフグには内臓や皮などに強い毒もっているので、フグ処理の講習を受けた専門家に種類を確認してもらってから食べるように心がけましょう。

鮮度のよすぎるものは布で包んで一晩ねかせてから使ったほうが、薄造りにするときに身が縮むことがありません。身は薄造りにし、皮は湯引きして、もみじおろしとポン酢で食べるのが一般的です。ちり鍋(関西でいうてっちり)は冬の名物といえるでしょう。また、白子の刺身や白焼き、ひれ酒など、楽しみ方はいっぱいです。

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